家庭学習編  通塾編  志望校編

家庭学習編

塾の宿題が多すぎて、それをこなすことで1週間が忙殺されています。どうしたらよいでしょう?
もっともよくないパターンは塾の宿題をただこなすだけになっている状態です。 お子さんがそういう状態になっているかどうかは、塾で行われる小テストや学力テストの 基本問題の出来が悪いことなどから判断がつきます。 対策としましては「宿題の問題を取捨選択する」ことが挙げられますが、 これは保護者の方ではなかなか難しいと思われます。そこで思い切って基本問題だけをやり、 応用問題は切り捨てることをお勧めいたします。 悪循環を断ち切るために中途半端な対処療法で延命治療するのではなく、 外科的手術をすることが必要なことであると思います。 もし長期にわたって課題をこなすことに忙殺されて成績が伸びていかない状態が続くようでしたら、思い切って転塾されることをお勧めいたします。
家庭でほとんど勉強してくれなくて困っています。親が叱ってもけんかになるばかりで途方にくれています。
お子さんが中学受験に対して漠然としたイメージしかもっておらずモチベーションが 上がりにくい状態に陥っていると思われます。 まずは中学受験をすることの意義や私立中学に入ったらどんなよいことがあるのかをご家族で じっくり話し合ってください。 志望校に実際に連れて行き校舎や校庭などを見せるのも効果があります。 ただしなるべく文化祭などの非日常時は避け、普段の日の登下校の様子などを見せるとよいでしょう。 そうすることで実際に通っている先輩達の姿を目にし、憧れの気持ちを増幅することが可能となります。 そして過去の入試問題を見せて到達しなければならない目的地をしっかりと見せてあげることが大切です。 漠然としていた中学入試のイメージがはっきりしてくることで子供達の意識は自然と変わってくると思います 。頭ごなしに「勉強しなさい」ではかえって子供達の気持ちを頑なにしてしまう恐れがあります。ご注意下さい。

通塾編

ある塾の入室テストで一番下のクラス判定でした。入塾すべきでしょうか?入塾した場合、志望校へ合格出来るだけの学力はつくでしょうか?
確かにそんな下位クラスからのスタートは気持ち的にも嫌なものでしょう。 しかし最初から最上位の成績を取ることはまれなケースですし、最終的に志望の中学に合格することが目的なのですから、 スタートのクラスについてはこだわる必要はないと思われます。 むしろこの機会にしっかりと弱点を克服してから上位のクラスに行った方が上位のクラスでの学習定着も違ってくると思います。 全ての学習は基本が大切ですので焦らずじっくりと実力をつけていって下さい。 ただし目標校とクラスレベルがあまりに違っていて、かつ2~3ヶ月通っても成果が出ないときは少し考える必要があります。
担当の先生に「中学への算数」を質問したら、解けませんでした。この先不安です。
大手進学塾の先生といっても、ご自身が中学受験をされているケースはそう多くはないでしょう。 また塾によっては大学生のアルバイトを使っているところもあります。 ですから塾で使っているテキストではない問題を突然持ってこられて解けないというケースは決して珍しくないとお考え下さい。 しかし一度ついた担当の先生はその先変わることは少ないです。 ですからどうしてもご不安であるという場合は転塾することをお勧めいたします。 ただし転塾先で再び同じような先生にあたらないとも限りません。 先生の質をお求めならば地元に根を張って活動している拠点塾か個人塾の体験授業などをお受けになられることをお勧めいたします。
現在習っている先生は算数の途中式を指導してくれません。最上位校は途中式が大切だと思うのですが…
最上位校だけでなく今はレベルに関係なく多くの学校で途中式を書かせるようになって来ました。 これは本質的な学力が備わっているかどうかを見たいという中学校側の思惑があるからです。 今の子供達の学習の姿勢(字をしっかり書くとかものごとを粘り強く考えるといったこと)に対する不安感もあるのでしょう。 そのため算数では途中式を書かせる問題が、国語では記述問題が、理科や社会では資料の読み取り問題が増加傾向にあります。 しかし塾の先生の側、もしかしたら塾のシステムといった方がいいのかもしれないのですが、こうした変化についていけていないのが実情のようです。 集団指導の中で個々のニーズに応え、途中式や特殊な傾向の入試問題に対応する力を伸ばせるのは、相当力量のある先生に限られます。 細かいご要望については大手塾よりも小さな塾の方が対応してくれるかも知れません。
授業は「分かった」と言って帰ってくるのですが、実力テストになると点が取れません。どうすればいいでしょう?
「理解する」ことと「解けるようになる」ことは決して同値ではありません。 授業ではプロ塾講師がわかりやすく教えてくれるので、「分かった」というのはある意味当然でしょう。 そこで復習をおろそかにしてしまいますと「授業は分かったけれど問題は解けない」という状態に陥ります。 ここで有効な復習方法は同一の問題の反復練習です。他の問題集を解くのではなく授業でやった問題を繰り返し解くようにするとよいでしょう。 「それでは応用問題が解けるようにならないのではないか」と反論される方もいらっしゃると思いますが、全ての応用問題は基本問題の上に成り立っています。 基本をおろそかにして応用問題だけ練習したところで砂上の楼閣です。 ですから基本にあたる問題をしっかり解けるようにしていくことこそ近道です。

志望校編

現在の塾では志望校別対策授業の設定がありません。早目に志望校別対策のある塾に転塾した方がいいのでしょうか?
志望校別対策授業については多くの場合その授業だけ参加することが可能です。 ですからあわてて転塾する必要はありません。いまお通いの塾でしっかりとカリキュラムを終わらせることが大切です。 ただし各塾によってカリキュラム進度が違いますので、他塾の志望校別対策授業にご出席予定の場合、 カリキュラムを整合するために夏休みなど比較的余裕がある時にピンポイントで家庭教師や個別指導を活用されるとよいでしょう。 ところで気をつけなければならないのは、名ばかりの「志望校対策」を行っている塾です。例えば過去問を演習させ答え合わせで終わらせてしまうような「志望校対策」をおこなっているところも少なくありません。大手だからといって安心していると、大きな落とし穴に落ちてしまうでしょう。また複数の学校の抱き合わせの対策にも注意が必要です。例えば「開成・麻布・武蔵・駒東・筑駒対策講座」などというのをご覧になりましたら大いに警戒してください。
志望校はあるのですが今の偏差値ではとても受かりそうもありません。もう諦めた方がよいのでしょうか?
まず「中学入試は偏差値では決まらない」と断言しておきます。 「その学校に行きたい」という本人の強い意志とその学校に合格するために必要なことを熟知している先生にめぐり合えれば、 逆転合格は充分に可能であると思います。 それに学力はその学校への強い憧れによってモチベーションを高められ、そこにピンポイント指導が入ったとき急激に上がります。 ですから現段階でたとえ偏差値が30足りなくとも堂々とその学校を目標としてください。 しかし大手塾で集団の中で埋もれてしまっていては、合格のチャンスは決して上がらないでしょう。足を使って是非信用できる先生を見つけてください。

上記以外のご質問やもっと細かい疑問点・各塾の情報・個々の志望校併願パターン・科目ごとの学習法などどんなことでもご質問下さい。 お電話・メールお待ちしています。悩んでいるだけでは絶対にお子さんの学力は改善されません。とにかく能動的に動かれることを強くお勧めいたします。

TEL:0422-67-0675  E-MAIL:info@athena-educaiton.com